ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線という有名なものがあります。

これは、人が新しく覚えた情報がどのくらい保持されるかを調べたものです。

それによると、一般人の場合4時間で半分忘れ1日たつと30%位しか記憶されていないそうです。

「えー!それだけしか覚えてないの?」

「俺は、もっと覚えてられるぞ。」

もちろん個人差はあります。

さらに言うと、エビングハウスの実験で用いられたのは意味を持たない音節でした。

既知のものや興味があるものに関しては、もっと覚えているはずです。

しかし、人間は忘れるのが当たり前です。

そこで、復習が大事になります。

1.学習した直後

学習した直後から記憶は急激に失われます。

例えば、初めてあった人の名前

挨拶をして1分もたつともう名前が出てこないことありませんか?

勉強でも同じです。

学校の授業の後も急激に記憶が失われます。

せっかく授業中に習ったことを忘れないようにするにはどうすればいいのか?

簡単です。

休み時間に授業のノートを見直しましょう。

ざっとで構いません。

要点だけでも復習しておけば、忘れる割合も少なくなります。

2.学習した1日後

ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線によると新規に覚えたことは1日たつと約30パーセントしか覚えていないようです。

ここで復習を入れて記憶を100%の状態にも戻します。

そうするとその後の記憶の喪失率も穏やかになります。

「そんなこと言っても、ただでさえ時間がないのに。復習に時間を取れないよ!」

安心してください。

一度学習してちゃんと覚えた内容なのでそんなに時間はかかりません。

その後の記憶の保持率を考えるととても効果的な時間の使い方だと言えます。

3.学習した1週間後

学習後1週間もたつといくら1日後に復習をしていても忘れるものは忘れます。

短期の記憶は、脳の海馬に蓄えられます。

海馬に蓄えられた短期記憶は、必要だと判断されたものは大脳皮質で長期の記憶として保持されます。

長期の記憶は忘れにくい記憶です。

1週間後の復習を学習システムに組み込むには、ちょと工夫しないといけません。

英単語などは、プログラムで定期的に復習できるようなものもあるようです。

でも、ほとんどのものはそんな便利なものはありません。

ここで活躍するのは学習記録です。

必要なのは、いつ何を学習したかです。

学習手帳を使って管理するのがお勧めです。

1週間前に覚えた内容を復習するだけです。

学習手帳が面倒な人は、使っている教材に学習した日付を記入しましょう。

日付を見ながら1週間前の内容をもう一度勉強するだけです。

4.学習した1ヶ月後

1から3までの復習をちゃんと実行している人であれば記憶がかなり保持されているはずです。

もう少しで短期の記憶が長期の記憶に変わります。

1か月後の復習は、ある程度まとまった量をやっても構いません。

なんといってもかなりの部分は覚えているわけですから。

厳密に1か月後でなくとも構いません。

時間があるときにまとめて復習してください。

5.最初に学習したときから3~6ヶ月後

かなり幅がありますがこれは個人差があるからです。

3か月ぐらいをお勧めします。

ここまで復習をしっかりやると忘れにくい長期記憶の完成です。

どうですか面倒ですか?

「メンドクサイ。やってられない。」

そうですね、確かに面倒です。

でもね、中途半端に覚えている状態で入試本番に臨めますか?

 

エビングハウスを意識して学習すると無駄な時間が少なくなります。

どうせやるなら効率良くです。

忘却曲線