秋になると会場模擬試験を受ける生徒さんが沢山出てきます。
英語に関してよく聞くセリフがあります。
「単語が全然わからなくってできなかった。」
「知ってる単語ばかりだけど微妙・・・・・」
教室のご父兄と面談していても単語の話はよく出てきます。
確かに単語知らないと長文読解出来ません。
そこで、ちょっと英単語について考えてみました。
単語ってどうして覚えないといけないの？
皆さんは、日本語を理解しますよね。
易しい文章ならばともかく、難しい文章になると知らない言葉が出てくることもあるでしょう。
小学生から国語を勉強しながら言葉の知識を付けてきたのではないですか？
さらに、読書を通じて語彙を増やしてきた人も多いと思います。
英語も語学です。
ということは、きちんと読解するには語彙力が必要とされるわけです。
時々、「単語を覚えてもしょうがない。」
などという人もいます。
そんな人の話を聞くときは「単語だけ覚えてもしょうがない。」
という風に自分の頭の中で変換して話をするようにしています。
というのも、語彙が足りない状態で文章の意味を正しく理解できるわけないですからね。
大学入試の英語で、長文読解の比重が高い以上それを読みこなせるだけの語彙力が必要です。
英語を母国語としている人は、意識しないでも英語の語彙力が身につきます。
日本人であるあなたが、日本語の語彙力を身に付けるのと同じです。
しかし、英語を母国語としない我々はどうやって英語の語彙力を身に付ければよいのでしょうか？
書けないといけないのかな
高校の英語の授業で、単語テストをやっているところが多いです。
ターゲット１９００を使っている学校が多いのです。
これは、テストに出しやすいので、これを使っているのではないかと密かに思っています。
単語テストの内容を確認してみると日本語⇒英語の問題がかなり出ています。
単語自体を書かせるテストです。
これって必要なのでしょうか？
大学受験で単語の知識が特に要求されるのは、長文読解の時です。
英作文などは自分の知っている簡単な単語で書けば事足ります。
ということは難しい単語を書ける必要が果たしてあるのか？
教養としては書けた方がよいでしょう。
でも、受験対策としては意味だけ分かればいいと思っています。
(たぶん反対意見も多数あると思います）
学校の小テストは、やり方が決まっているのであきらめて覚えるしかありません。
でも、自主的にやる勉強では英語⇒日本語がきちんと出てくればいいと思います。
この辺りは、受験勉強だと割り切って実行した方がやりやすいと思います。
完璧を目指すのは、大学受験を突破してからでも遅くありません。
単語集を使うべきか
高校生が大学受験に向けて英語の勉強をするときによく使うのが単語集です。
速読英単語
システム英単語
ターゲット１９００
データベース４５００
鉄壁
などなど・・・・
本屋さんの教材コーナーに行くとたくさん並んでいます。
これらの単語集は、基本的には入試に出てくる可能性が高いものが載っています。
だから、受験勉強と言えば単語集を使うこととなるわけです。
一気に語彙力を伸ばしたい人には確かにお勧めです。
単語をたくさん知っていれば辞書を引く時間も少なくなりますから、長文に割く学習時間も短くなります。
中学生用の単語集も本屋さんに行けば売ってます。
ある程度語彙力があって長文読解中心で勉強を進めている人は、単語集を使わないやり方もあります。
それは、長文問題を解きながら自分が知らない単語を単語帳に追加してくというやり方です。
面倒ですので実際に実行している生徒さんはあまり見かけません。
でも、基本単語などがあやふやなこともあるので（この場合は大変なことになります）勉強のやり方としては悪くないです。
大学受験に向けて・・・
皆さんの最終ゴールは、大学受験だと思います。
大学受験で第一希望の学校の英語の試験で合格ラインの点数を取るためには何が必要か？
そこから考えていくと自分が身に付けるべき単語数も分かります。
大体のラインは、各単語集に書いていますのでそちらを参考にすればよいでしょう。
皆さんは、基本単語から始めて徐々に語彙数を増やすようにやっていけばよいのです。
大体の受験生がやるやり方は、一通り最初から終わりまで単語集をやること。
でも、このやり方だと１周する間に初めの方はほとんど忘れています。
２周目に入ると、まったく覚えていないことに気が付いて絶望します。
これを避けるには、いくつかのブロックに区切って反復するやり方を勧めます。
各ブロックを５回ぐらい反復すれば、大体覚えます。
まずは一つのブロックを反復しながら完全に覚えます。
それが出来てから、次のブロックに進めばよいのです。
進み方は遅くなりますが、効果を考えるとこのやり方が効果的です。
１ブロックやるごとに語彙力が付くので効果が出るのも早くなります。
取り掛かるのは、なるべく早くは当たり前です。
高校入学と同時にやり始めれば、十分間に合います。
速読英単語ならば毎日１セクション！
これが続けられれば、英語の語彙で困ることは有りません。
学校の定期テスト対策は
受験勉強でなく学校の定期テスト対策の場合は何をやればよいのか？
それは、教科書の本文に出てくる単語です。
単語帳を作って覚えるのがいいと思います。
単語帳を作るのが面倒な人は、方法を考えないといけません。
教科書準拠の問題集などをもらっているときは、それを単語帳代わりにして覚えてしまいましょう。
定期テストなどでは、ちゃんと書けないと点数にならない場合が多いです。
少なくとも教科書に出てくるような単語は、全部覚えましょう。
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