少し前ですがNHKスペシャルでヒューマノイドについてやっていました。
ヒューマノイドとは、人型ロボットのことです。産業ロボットが工場で使われるのはすでに一般的になっていますが、その先に研究は進んでいました。世界で、ヒューマノイドと呼ばれる人型ロボットが続々と生まれているとのことです。人が操作しなくても自分で判断行動して、階段を上ったり道具を扱うことができます。以前は、ASHIMOのようにヒューマノイドの開発は、日本でしか行われていなかったようです。しかし、福島原発事故が世界のロボット開発をかえました。想定外の緊急事態においては、ひとつのことしか出来ない専門型ロボットではなく、人間のように判断し、さまざまな作業ができるヒューマノイドでなければ、人間に代わって活動するのは難しいことが分かったのです。
米国では、大規模災害に対応できるヒューマノイドを開発するプロジェクトをスタートさせました。戦場で蓄えたノウハウを動員、世界の企業や研究機関の頭脳を集結しています。日本では、世界最高のヒューマノイド・アシモを開発したホンダも、福島原発に投入すべく、アシモの技術を生かしたロボットの開発を急いでいます。原発建屋の内部できちんと作業できるロボットは、これまで以上の能力が必要とされ難易度がぐっと上がったようです。でも、ハードルが高いからこそ技術水準が上がると思います。何よりも、開発しなければならない切羽詰まった必要性が存在します。
番組では、ロボットと一緒に働く工場の現場が紹介されていましたが、大変奇妙なものでした。性格無比なロボットの能力を人間の作業できるレベルまで落として一緒のラインで作業をしていました。人間の作業能率もロボットに負けまいと上がったそうです。でも、人間のいる場所をロボットに置き換えていくともっと効率的になりますのでその方向で進むと思います。完全に自動化された工場は、人間の出番がなくなっています。単純労働はロボットに任せて人間は管理などの業務を担っています。自動化できない単純作業は海外の工場でやっています。最近だと、中国からミヤンマーに流れているみたいです。
ロボット選手権などで機械に興味を持った人も多いかもしれません。TVでもやっていましたが、学校単位で作成したロボットを戦わせるもので、創意工夫のあとが見られたものです。研究開発の最前線を紹介するような番組は中高生の興味を引くかもしれません。理系離れを防ぐためにもこういった番組をどんどん作ってもらいたいと思います。
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