私は、TLI(ThinkBuzan公認インストラクター)なので脳科学の本を読むことが多くなっています。脳科学の研究は、ここ30年で飛躍的に進みました。その成果を学習に取り入れると効率的に学習できるようになります。私が、紹介しているのは脳科学者の研究のうち学習に使えそうなものです。(良いとこ取りとも言います。)

たとえば、忘却曲線。これは、結構前から知られていますが忘却曲線を意識して学習に生かしている人はそんなに多くありません。学習したことは、4時間で半分、1日たつと30%しか記憶に残っていません。そこで、適切な間隔で復習を入れると短期記憶を長期記憶へと効率的に変換できます。


ウィッキペディアより

 

復習のサイクル

1.学習後すぐ

2.1日後

3.1週間後

4.1か月後

5.2~3か月後(6か月後)

何度も登場しますが、上に書いたのが理想的な復習のサイクルです。「世界史がどうしても覚えられない。」という人は、このサイクルで学習してみてください。以前よりも必ず覚えられるようになっているはずです。

反復だけでなく、記憶の強度を上げることで頭に残りやすくするも出来ます。

例えば、トニー・ブザンのSMASHIN SCOPEでは、12の記憶術テクニックを紹介しています。

記憶の原理

 

 

 

 

 

 

 

1.感覚

2.動き

3.関連性

4.性的なもの

5.面白いもの

6.想像力をかきたてるもの

7.数字

8.記号

9.色彩

10.順序

11.前向きなもの

12.誇張されたもの

以上の要素をいれて学習すると普通に学習するよりも効果的です。その効果は、足し算ではなく掛け算だとトニー・ブザンは言っています。

これ以外にも、脳の特定の機能を鍛える方法も発表されてきています。脳の機能を理解して、自分の弱い部分を強化するようにすると、もっともっと効率的に学習できるようになるのではないでしょうか。