
秋も深まるにつれてシグマの教室で自習をしている生徒さんたちの中にも過去問を解いている人たちがちらほら・・・
ほとんど常識のように皆さんやっている過去問演習についてまとめてみました。
1.なぜ過去問が重要なのか
①傾向が分かる
学校によって出題傾向に癖があります。
はっきりわかる学校もあればそうでない学校もあります。
とてもマイナーな分野から出題される学校もあります。
そういったことは過去問を解いてみないとなかなか分かりません。
数学であれば整数問題が必ず出題される大学がいくつかあります。
世界史だと東南アジアの国々から出題されることもあります。
②難易度が分かる
実際に問題を解いてみないと自分が本番で解けるかどうかわかりません。
理系科目や英語の長文問題は特にそうだと言えます。
受験校を決めるまでは偏差値中心で選んでいる人が多いと思います。
でも、実際の入試問題が解けないと合格するはずもありません。
問題のレベルが自分に合っているかどうかやってみないと何とも言えないですね。
誰も解けそうもない難問は捨ててもいい問題です。
そうでない問題は、合否に大きく影響します。
受験問題のレベルを知ることは受験校の決定に関しても重要ですね。
③時間配分が分かる
受験生の皆さんが意外とわかっていないのが時間配分です。
問題のレベルはそんなに高くないのに問題数が異常に多い学校があります。
医学部の入試問題などは時間的に厳しいところが多いようです。
早く正確にできる人を集めたいのでしょうか?
センター試験の数学Ⅱ・Bも時間的にかなり厳しいです。
時間をかければできる問題も制限時間内に終わらせるようにするには困難が伴うこともあるのです。
問題数が多い学校だと分かっていれば初めから早いペースで解くようにすればいいだけです。
それで時間内に終わらなければ、スピード練習を多めにしないといけないです。
2.いつから過去問演習を始めればいいのか
これもよく相談される事です。
私は、1年分だけなるべく早い時期に解くことを勧めています。
早い時期に解けばそれだけ準備する時間が確保できるからです。
それに対して本格的に解くのはいつからか?
人によって違うと思います。
受験勉強が進んでいる人は、どんどん手を付けていいと思います。
そうでなく、受験勉強が進んでない人はある程度終わってからやった方がいいのではないかと思います。
基礎レベルしか解けない段階で受験問題をやっても解けないだけで終わるからです。
沢山受験する人は、早めに始めないといけないですね。
過去問演習は、意外と時間がかかるものなのです。
3.過去問は何年分解けばいいのか
本命校であれば、なるべく沢山解くべきです。
赤本などに載っているものはもちろんのことそれ以前の問題も入手できるようならば是非やってください。
学校によっては過去30年分の問題集を売っているところもありますよ。
本命校以外では、そこまで時間をかけられないと思います。
その場合でも過去問集に載っているぐらいは解いた方がいいと思います。
4.過去問を解くだけでいいの?
過去問演習だけでは、全然だめです。
過去問をやってできをチェックしないといけません。
出題される分野で自分が解けなかった問題を解けるようにしないと合格しません。
もちろん全く同じ問題は出題されません。
でも、出題傾向がはっきりしている学校であれば同じような問題が出題されるので対策をとることは大変有効です。
時間的に厳しい入試問題であれば解き方の工夫を普段からするべきです。
具体的には、解ける問題から解いて失点を防ぐやり方です。
もちろん問題を解くスピードそのものをあげることも大切です。
5.過去問の入手法
ほとんどの過去問は、本屋さんに行けば入手できます。
でも受験が近くなると売り切れになる学校が出てきます。
そこから取り寄せてもらう人も多いです。
Amazonで購入する人も多いですね。
お手軽です。
ちょっと古い問題も入手できることもあります。
入試問題が売ってない学校もあります。
そういった学校は、学校で直接買うしかないです。
前の年の分ぐらいは入手できるはずです。
ちょっとマイナーな薬学部や歯学部だと売ってないことがありました。
6.過去問演習から合格につなげるには?
合格するには、入試問題が解けないとどうしようもありません。
すでに自分で解ける問題を何回もやっても無駄です。
過去問演習をやると色々な情報を得ることが出来るはずです。
出やすい分野で自分が解けない所を重点的に学習しましょう。
それだけでかなり変わります。
過去には、中学受験で12月の段階で合格最低点に50点足りない生徒さんが合格したことがあります。
それは苦手な分野を集中的に学習したから出来たことです。
今の段階で合格最低点に達していなくとも悲観しないでください。
きちんと対策を取れば点数は伸ばせます。
最後まであきらめずに頑張ることが大切です!!
頑張れ受験生