「いつから過去問やればいいの?」
「何年分解けばいいの??」
「同じ問題なんかでないのだから、過去問やる意味ないんじゃない!」
なんてことを言う生徒さんが毎年現れます。
過去問演習は、受験生ならば必ずやるべき学習です。
でも、なんのためにやるのか分からなかったりしている生徒さんが多いのも事実です。
過去問演習は、合格への近道です。
どうして近道と言えるのか解説します。
何のために過去問演習をやらないといけないのか
”彼を知り己を知れば百戦殆からず。
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し”
有名な孫子の兵法です。
孫子と呼ばれる人は、本当は二人いますがあまりここではこだわらないこととします。
ほとんど解説もいらないと思いますが、とりあえず大まかな意味だけ。
”敵についても味方についてもよく知っておけば戦いにおいて負けることはない。”ということです。
入試問題という敵のことを知らずには戦えません。
また、入試問題に対する自分の実力を把握しておかないと合格レベルにあるのかさえ分かりません。
問題のレベルを知る
過去問をやることで受験問題のレベルが分かります。
事前に難しいと聞いていても何がどのくらい難しいのかは人によって違います。
問題のレベルが分かれば、あとどのくらいう勉強しなければいけないのか分かります。
ということは、早めに分かっていた方が有利ということでは?
はい
その通りです。
なるべく早い時期に過去問を解きましょう。
ここでも目的はレベルを知ることなので、1年分で構いません。
問題の量を知る
「分かってたんだけど、時間がなくって最後まで解けなかった。」
受験生あるあるですね。
医学部など問題量が多い大学の場合は、解くスピードが要求されます。
しかし、やみくもにスピードを上げろと言ってもうまくいかないこともあります。
時間内に解き終わるようにするには、どのくらい時間が足りないのかまず把握しましょう。
そのうえで、どうやって時間短縮するのか考えることになります。
英語の長文読解などは、工夫次第でかなり早くなります。
(選択肢が10もあるような問題が出る大学も有ります)
数学も解き方次第で時間短縮は可能です。
でも、どうしても時間内に解き終わることが出来ないような試験もあります。
その場合は、解き始める前に優先順位をつけるべきです。
自分にとって解けそうで時間もかからなそうな問題から手を付けましょう。
何も考えずに最初から解くよりも結果は良いはずです。
取りやすいところできちんと得点することが合格の近道です。
問題の出題傾向を知る
ある程度の量の過去問を解くと受験校の出題傾向が分かるとこがあります。
一橋など整数問題が毎年の様に出題される大学もあります。
そこまではっきりしていなくとも、何年かの周期で出題される分野が分かることもよくあるのです。
出題傾向が分かれば学習する範囲をある程度偏らせることも有効となります。
出題される確率が高い分野をやった方がいいのは当たり前ですね。
出題傾向を知るには、赤本を見れば大体分かります。
分野ごとに出題範囲が分類されています。
でも、分野をまたがっら問題が出題される学校も有ります。
やはり、自分んで過去問を解くのが一番です。
合格レベルを知る
各大学や受験情報サイトによっては、合格最低点や受験者平均点を出しているところがあります。
そういった数字と自分が過去問を解いた点数を比較することによって、自分の受験生の中での位置づけが出来ます。
模擬試験などでも、ある程度志望者内での順位が分かりますが、実際の問題を解いての情報も重要です。
合格まであと何点足りないか分かるだけで勉強のやり方も変わります。
例えば、あと10点間足りないならばどうでしょう?
「どこで10点取ろう?」
と考えるのでは、ないでしょうか?
当たり前ですが、情報を得てもそれを生かさないと意味がありません。
過去問をやってどうやって合格に近づけるのか
過去問をやっただけで合格できるか?
そんなことはありません。
過去問をやって出た結果を分析してその後の勉強に生かさないといけません。
優先順位
過去問をやって自分が解けなかった分野を優先的に学習しましょう。
その中でも、ちょっとやれば解けるようになりそうな分野から手を付けるといいでしょう。
本格的に取り組まないと点になりそうもないものは、計画的に学習しないといけないですね。
レベルアップ
過去問をやって全く歯が立たないのならば、もっとレベルアップしないとどうしようもありません。
まずは、自分に足りないものを書きだしましょう。
英語であれば、
単語
熟語
構文
会話文
英作文
長文読解
などなど・・・・・・・・・・・・・
それぞれどのくらいまでレベルを上げなければいけないのか分析しましょう。
分析がすんだら計画に落とし込みです。
「どうせやったって・・・・」
こんな弱気なことを言ってはいけません。
”やる気があれば何でもできる”です。
やることが決まったらひたすら勉強するだけのことです。
類題演習
問題の出題傾向が決まっている場合は、類題演習が有効です。
色々な問題集から類題をピックアップして取り組みましょう。
ある程度やると正解率が上がってきます。
そうすると本番でもいい結果に結び付きやすくなります。
自分の苦手分野が出題されるのであれば、基礎からやり直すことが必要になります。
時間配分
時間内に解けない人は、速く解く練習が必要です。
普段から時間を測って、問題演習をしましょう。
それとともに早く問題が解けるような方法を探りましょう。
探してみると意外と見つかるものです。
英語や国語の読解問題で2度読みしている人ならば、メモ書きしながら解くようにするとかなり時間が短くなります。(正解率が同じとは限りません。)
過去問をやって大成功した例
40点UPした中学受験生
大妻に合格した中学受験生です。
秋に4科目の過去問をやった段階では、合格最低点に50点ぐらい足りませんでした。
理科が苦手な生徒さんでしたので理科を集中的に学習して15点から20点UP(理科の配点は各50点)
まだまだ足りないので社会と算数の底上げを図りました。
社会で10点と算数で10点から15点UPさらに理科があと5点ぐらいUPしたので合格最低点に達しました。
本番でも実力通りに合格を勝ち取りました。
30点あげた私立高校受験生
2017年入試の生徒さんです。
私立城北が第一希望でした。
しかし、過去問をやってみると30点は合格最低点に足りません。
他にも受験校はありましたが、そちらはある程度余裕があったので城北に集中して対策を取りました。
過去問だけでなく類題ももちろんこなしていく中でようやく合格最低点付近まで受験直前に到達しました。
受験本番では、いろいろあったみたいですが何とか合格してくれました。
センター試験の物理で7月の模試から42点あげた受験生
夏休み前のセンター模試で物理40点台の生徒さんでした。
夏休みから猛然と基礎からやり直してセンター試験は軽く90点台。
センター試験終了後に2次試験の勉強に切り替えて東北大学工学部合格しました。
あまり見たことがない、驚異的な追い上げでした。
過去問の入手方法
学校
過去1年から3年分の問題ならば受験校で購入できるところがほとんどです。
各学校の事務局に聞いてみてください。
オープンキャンパスの時に売っていたりもします。
書店
秋以降になると本屋さんの学習参考書コーナーの一角に過去問コーナーが出来ます。
メジャーな学校であれば大体あります。
しかし、入試直前になると売り切れになる学校が多くなります。
受験することが決まっている学校の場合は、早めに購入しましょう。
amazon
本屋さんではなくアマゾンで書籍を購入する人も多いですね。
アマゾンの場合も売り切れになることがあるので、購入はお早めに!
bookoff
bookoffが近所にあるのならば、のぞいてみましょう。
最新のものではないかもしれませんが、受験校の過去問が見つかることもあります。
過去10年分ぐらいやりたい人は、古い赤本を探しましょう。
勿論、学習指導要領が変化して学習範囲が変わっていることもあります。
シグマでは、古いものを購入するときに使うことがあります。
個人指導シグマは、完全マンツーマンの学習塾です。
だから、過去問対策は得意分野です。
ある程度受験校が決まっていてその学校向けの学習を進めたい生徒さんはお気軽にお問い合わせください。
電話:03-5395-0949(平日午後3時~9時)