受験前に過去問演習をほとんどの受験生はやります。
でも、それが合格に結びつかないと意味がありませんね。
過去30年以上受験生を見てきた目から合格に繋がる過去問演習のやり方を・・・
いつから
1年分は早くやる
過去問演習をするにあたって、1年分はなるべく早くやったほうがいいです。
この一年分をやる意味は、早い段階で希望校の受験入試問題のレベルや量を確認するためです。
早い段階でレベルや問題がわかってれば、それに合わせて対応することが可能となります。
そうでなく、入試直前に過去問演習を始めてそこで気がついたとすると、受験までに対策することが困難です。
だからこそ、一年分は早い段階でやりましょう。
できれば、夏休みのうちに一年やればいいと思います。
もし、自分の勉強がそこまで進んでないのであれば、夏休み過ぎのなるべく早い段階で一年分過去問をやってみましょう。
とにかく一年分は早くやった方が良いです。
この過去問演習は、一年分を時間を測ってでやってみてください。
学校の共通テスト対策などの授業では、過去問を切り分けて授業でなんかやるような形にしています。
これは分野ごとの対策としては有効です。
しかし、時間配分とかはそれでは分かりません。
共通テスト数学などは、時間が足りない生徒さんが多くなります。
そういった状況は、実際に時間を測ってやらなければわからないことです。
英語に関しても、長文の語彙数が非常に多くなる傾向の中で時間内に早く読むということができないと合格できません。
自分の受ける学校の長文のレベルや長さのを実際に解いてみることによって実感できるわけです。
メイン
本格的な過去問演習は入試前に行うのが普通です、。
大体に人は、入試三か月前ぐらいから
一ヶ月前から始める生徒さんもいますが、受験校が少ない場合はそれでも間に合います。
そうでなく、受験校がたくさんある場合は、過去問演習の時間が足りなくなって結局準備不足の学校がいくつか出てきます。
せっかく受けるのであれば、ちゃんと準備して受けないと受験料をを無駄にするだけです。
準備をきちんとしないで、合格すると言うことはありません。
あなたの学力が受験校のはるか上であれば、過去問演習やらなくても合格することは可能です。
でも、それはあなたが行きたい学校ではないでしょう。
さらに、滑り止めだと思った学校で過去問演習を怠っていて不合格になるというケースも多々あります。
こういったことが起こると精神的にダメージを受けますので、本命の学校を受けるときに尾を引いてしまうということも何度も見てきました。
そういったことがないように、受験校の過去問演習をきちんとこなせるようにスケジュールを組んで実行しましょう。
量
「過去問演習は何年分やればいいんですか?」という風に聞かれることが多いです。
これに対しては多ければ多いほどいいということは言えます。
しかしながら、時間の制約がつきます。
受験前はとにかく時間が足りなくなります。
そうなると、何十年分もやるってことは不可能です。
本屋さんに行くと、”東大入試問題50年”とかそういう本も売っています。
生徒さんでそういう本を買った人もいました。(親が買ってきたそうです。)
受験後、話を聞いてみると?
結局その本は使わずに普通の赤本とか青本を使ったとのことでした。
一般的には赤本とか青本のレベルでいいと思います。
余裕がある方はそれよりも前の過去問を本屋さんや古本屋さんとかで手に入れてもいいと思います。
過去問演習は、最低でも三年以上やりましょう。
受験校によっては問題のサイクルというのが存在することがあります。
7年サイクルで同じような傾向の問題が出たりすることが有ります。
そういったことは、ある程度の期間の過去問を解かないとわからないことです。
だから、なるべく長い期間の過去問に当たった方が有利にはなると思います。
過去問の入手方法
本屋
過去問は基本的には本屋さんで買います
しかし、近年本屋さんがどんどん閉店して少なくなっています。
そうすると、本屋さんで気軽に買うってことが難しくなっています。
大都市圏であれば、ターミナル駅の近くで大きな本屋さんがあります。
大きな本屋さんであれば、入試に近くなると赤本青本を専門コーナーを設けて売っています。
しかし、場合によっては特定の学校の過去問が売り切れになるということがあります。
だから、絶対に受ける学校の過去問は早めに入手した方が良いです。
アマゾン
過去問はアマゾンでもちろん買うことができます。
というよりも、アマゾンで買った方が便利ですね。
しかし、アマゾンでも売り切れということが起こります。
そうならないように、本命校に関しては早めに過去問を入手しましょう。
学校
過去問を販売してないという場合があります。
例えば規模が小さい学校
そういった学校の場合は、出版社としても頑張って作っても大して売れないので過去問集を作るメリットがありません。
そういったことから、売ってない学校が出てきます。
そんな学校を受験する場合はどうするか?
その場合には、学校事務局に問い合わせしてみてください。
学校の事務局に問い合わせすると、過去三年分の問題集などを簡易製本した物を売っていたりします。
過去三年分でも参考になりますので、入手すべきです。
しかし、解答だけで解説っていうのはついていません。
間違った問題の解き直しとか、分からない問題というのは自分で解決しないといけません。
メルカリ
過去問の入手が難しい場合は、メルカリで検索するという方法もあります。
特に規模が小さい学校の場合は、メルカリの方が有効かもしれません。
さらに古い赤本が欲しい場合もメルカリだと売っている場合もあります。
メルカリ以外だとブックオフをのぞいてみてもいいでしょう。
ブックオフでは、古い赤本というのは結構安く売っています。
過去問演習のやり方
本番想定
過去問演習やるときには、本番と同じ状況でやった方がいいです。
本番と同じ状況というのは、問題をコピーして用意し伏せた状態からてスタートします。
時間もきっちり計って、時間が経ったらそこで終了です。
計算用紙がもらえる学校の場合は、計算用紙も用意しておきましょう。
過去問集などに答案用紙がついている場合には、それをちゃんとコピーしてそれを使いましょう。
共通テストなどは、ここもダウンロードできますので、分量結構多いですけどもそれを使って過去問演習をした方がいいです。
数学などで計算に余白がどれくらい使えるかっていうのも分かります。
一人でやる
この演習本番と同じ状況ですので、一人でやりましょう。
みんなで過去問演習をテスト形式で同じ会場でやるという方法もあります。
けれども、なかなか難しいと思います。
学校であれば、一つの授業の中でみんな一斉に解くことができますので、それはそれで有効だと思います。
ただ個人的に勉強会などでやるのは、避けたほうがいいと思います。
過去問演習後の分析
時間配分
過去問をちゃんとやると時間内に解けるかどうかっていうのがある程度わかります。
試験時間内に解けるようであれば、問題ありません。
余った時間は確認に使いましょう。
そうではなく、時間が足りないということも多々あります。
そんな時には、どこかで時間を削ってなければいけません。
もしくは、解く問題に優先順位をつけて捨て問を作る必要もあるかもしれません。
それは、どれくらい時間が足りないかによって変わってきます。
全然時間が足りないのであれば、全部解けないのを覚悟して、解ける問題から解きましょう。
解ける問題で解きやすい物、点数が取れる問題を先にやりましょう。
時間が余ったら、残った問題の中から得点になりそうな問題からしてやって行きましょう
ちょっとだけ時間足りないのであれば、工夫次第で時間内にでまでを解くことができるかもしれません。
その場合は、試験時間を短縮できる所をピックアップしてでその問題の解き方を工夫しましょう。
国語の長文や英語の長文問題などでは、読みながら重要な言葉のところに丸をしたりします。
空所補充の問題であれば、とりあえず自分の言葉で当てはまる言葉を入れておきましょう。
そういったことをしておけば、後で選択肢を見たときにそれと似たような選択肢を選べばいいわけです。
問題を先に読んでから始めという方法も有効です。
これは、国語とか英語の長文等で内容正誤の問題とか接続詞の問題です。
問題選択肢を先に読んで、実際の本文を読みながら考えていけばいいわけです。
これでかなり時間は短縮できます
計算をする問題で時間が足りない時は、計算力自体をアップするおく必要があるかもしれません。
計算力アップするのは、ちょっと時間かかります。
本番までの時間が足りないかもしれません。
もし、夏ぐらいであれば、半年ぐらいで計算力をアップして時間内に解くことができるようになります。
レベルチェック
過去問を解くと実際の入試で出される問題レベルが分かります。
入試のレベルと自分の学力との差これがある程度わかるはずです。
そうすると、その差を埋めるために何をやればいいのかっていうことを考えればいいわけです。
自分で解いて問題の難易度をチェックしないとそういったことは分りません。
出題される範囲とかは分るんですけども、どのあたりの問題までとって解けるようにしておけばいいのかってのがわかりません。
本番に出されるレベルの勉強しておかないと本番で解けるわけはありません。
早い段階でレベルチェックをちゃんとしておけば、本番レベルに合わせて自分の実力を調整することができます。
出題傾向
過去問を何年もやってると出題傾向というのに慣れてきます。
共通テストなどでも同じようなことが言えます。
共通テスト特有の出題方法がありますので、その出題方法に慣れると短時間で大量の問題に対応できるようになります。
過去問を長い期間やることができると、出題のサイクルというのが読めるようになることもあります。
もしこれがわかるようであれば、自分が受験する今年の出題範囲を予測してその範囲を重点的に勉強するっていった対策が可能になります。
頻出問題
学校によっては頻出問題というのが決まっているところがあります。
そういった学校の場合はその範囲の問題が出たら必ず全部正解するようにしておきましょう。
ちゃんと過去問対策をしている生徒してない生徒で明らかな差が出ます。
学校によってある程度問題の傾向が決まりますのでよく出る範囲とはある程度わかります。
これは出題者が同じ場合ってのは特にその傾向が高いです。
出題傾向が偏っていて、入試問題が予測できるの学校の場合は、その学校に特化した過去問集を使うということも有効になります。
間違った問題
解きなおし
過去問を解いたら解き直しをするのは当たり前です。
解き直しをしないでいる生徒さんで、第一志望に合格設定ケースはあまりありません。
本気で第一志望校に合格したかったら間違った問題は必ず解き直ししましょう。
分からない時は、最初は解答を見ながらでもいいですからゆっくりと時間をかけて理解しながら進めていきましょう。
参考書を見ながら、調べることも必要になるかもしれません。
解答を見てもわからないこともありますけども、その場合には周りの人に質問しましょう。
とにかく自分でちゃんと理解するということは大切です。
強化
間違った問題をできるようにしないと、本番での得点アップは望みません。
間違った問題の分野を強化しなければいけません。
強化するにあたっては、問題集参考書を使うのが一般的です。
ここで使う問題集などは普段使っている問題集のほうが良いと思います。
普段使ってる問題集でもう一回確認します。
使っている参考書で確認する方が、新しい問題集を一からやるよりも全然時間が短縮できます。
とにかくやることは決まってるので、使う参考書を特定してそれを完璧にした方が効果的な勉強になります。
間違いノート
生徒さんによっては自分の間違った問題だけ違った間違いノートを作成している人がいます。
これはめんどくさいですけどもオススメです。
本番直前にその間違いノートを見て行くと自分が弱いところをだけを短時間で復習することが可能になります。
だから、過去問演習をやるたびに自分が間違ったところだけをピックアップしたノートを作成しましょう。
だいたい同じようなところで間違ってるはずです。
もしも全範囲で間違っているのであれば、根本的に基礎的な学力が足りていません。
その科目の学習をやり直す必要があります。
その場合は本番に合うかどうか非常に難しくなります。
学習計画
スケジュール
生徒さんここでで受験までのスケジュールというのをある程度決めている人が多いと思います。
その場合でも過去問演習のスケジュールというのを組み込まなければいけません。
過去問演習は、意外と時間がかかりますので大目に見積もって行った方がいいと思います。
過去問演習自体だけでなく、苦手分野のその強化っていうのがちょっと時間かかります。
受験予定
過去問演習は受験予定と照らし合わせながらやっていかないといけません。
特に受験校が多い生徒さんの場合には、過去問演習の量も膨大になります。
一つの学校で過去問が五年分あるとすると7校受験すると35年です。
それに共通テストとかまで入ってくると、過去問演習だけで一ヶ月ぐらいかかってしまいます。
だから、自分が受ける学校の受験予定を見ながら過去問演習の予定を組んだ方がいいです。
簡単な学校から受けるのが普通ですので、過去問演習も簡単な学校から始めましょう。
その方が無理なく進められます。
強化予定
過去問演習やって合格最低点に何点が足りないのがわかると、その足りない部分をどこの科目で取ればいいのかっていうのを考えるようになります。
そうするとどの科目で何点稼ぐか、その科目のどこの問題で何点取らなければいけないかっていうのが分かります。
そういうふうに考えてから、その分野で点数が取れるように自分の学力をアップさせましょう。
合格最低点ギリギリではなく、10点とか20点上が平均してとれるようになっていると安心できます。
複数の学校を受ける生徒さんの場合は、強化予定は下の方の学校からになります。
第一希望の学校にどうしても買いたい人の場合はその学校を優先してもいいと思います。
何を優先するかによって強化する科目や配点も変わってきます。