せっかく入った中高一貫校ですが、入ったとたんに勉強しなくなる生徒さんっていうのが一定数います。
そういった生徒さんたちを見てると、ある程度の共通点があります。
今勉強しなくて成績が低迷している人でも、ちょっとしたきっかけで急に勉強するようになるっていうこともあります。
では、どうすれば現状からの脱却が図れるのでしょうか?
原因から探ってみましょう。
目標喪失
厳しい中学受験を戦った後は、その反動で一時的に燃え尽き症候群のような状態になることもあります。
そこまでいかなくとも、ちっと一休みのつもりがダラダラと休み続けたりすることもあります。
ひどくなると、勉強への意欲を完全に失ってしまうケースがあります。
中学受験まで、は00中学合格という目の前の目標があるのでそれに向かって頑張れば良かった訳です。
受験が終わると、急にその目標がなくなってしまいます。
と言っても、新しい目標をすぐに作ればいいんですけど、なかなかそうはならない事の方が多いですね。
そこで、目標を失ってしまって頑張れなくなるという生徒さんが出てくるわけなんですね。
高校受験がない
中学受験という目の前の目標がなくなって、次の目標は中高一貫校の場合は大学受験になります。
でも、大学受験はかなり先のことですね。
中学1年生などは6年先の話です。
そうすると、自分事として感じることができないという現象が生じます。
大学受験をイメージして勉強できる人はいいんですけども、そうできない人にとってはなかなか頑張れと言っても頑張れ
るものではありません。
高校受験がないのが、悪い方に働くこともあるのです。
速い授業進度と内容の難化への適応困難
中高一貫校は6年間一貫のカリキュラムに基づき、公立中学よりも授業の進度が速く、内容も高度です。
予習・復習などの学習習慣が身についていないと、大変です。
一度つまずいたところから授業についていけなくなり、何が分からないのかすら分からない状態に陥ってしまいます。
一度、落ちこぼれるとなかなか取り返すのが難しいのです。
これが自信喪失と勉強嫌いにつながります。
諦めるのが早い生徒さんだと、成績が下位になったとたんに学習意欲を無くします。
環境の変化と誘惑の増加
中学校入学は、部活動、友人関係、行動範囲の広がりなど、生活が大きく変化する時期でもあります。
勉強以外に興味を引かれることが増えたり、部活動で疲れてしまったりして、家庭学習の時間が減ってしまうことがあり
ます。
中学になってからスマホデビューの人もいるでしょう。
そんな人は、何の制限もないとスマホ依存症になりがちです。
SNSやYOUTUBEなどをやり始めるとあっという間に時間が経ちます。
自分で自分を管理できればいいのですが、それが出来ない人はスマホの使用時間がどんどん増加するわけです。
成績不振の人のスマホ利用時間を見るとよくわかる筈です。
毎日5時間とかざらです。
効率的な学習方法の欠如
中学受験までは塾のカリキュラムに従って勉強すれば何とかなりました。
親主導で勉強していた人もいるかもしれません。
中学校入学後は自分で学習計画を立て、効率的に勉強する方法を確立する必要があります。
この自律的な学習習慣や方法が身についていないと、どのように勉強すればよいか分からなくなり、結果として勉強しなくなります。
ずっと親主導で乗り切ることは、お勧めできません。
自ら考えて実行する人の方が成績が伸びるからです。
言われた通りにやるのは、小学生までです。
思春期特有の心理的要因
思春期に入り、親への反抗心や友人関係の悩みなど、精神的に不安定になることもあります。
保護者とのコミュニケーション不足も、勉強への意欲低下を招く一因となります。
「うちの親、うぜー」
「いつも勉強しろしか言わない。」
反抗期に入った子供は、対応が難しくなります。
何時までもいい子では有りません。
自分から勉強する様になるには?
現状から脱出するにはどうすればいいのでしょうか?
未来に目を向ける
中高生は、あまり先のことを考えていません。
今が楽しければそれでいい!
そんな生徒さんには、未来に目を向けてもらいましょう。
30歳手前の自分の姿を想像してください。
どんな仕事をしていますか?
どこに住んでいますか?
年収は?
学歴は?
スキルは?
未来の自分の姿を明確に描ければ、大学の目標も決めやすくなります。
未来から逆算していけば、直近でやるべきことも決まります。
夢を持つ
夢は大事です。
”夢も希望も”ないと人間は、元気でいられません。
自分なりの夢を持ちましょう。
大きな夢を持ちましょう。
そうすれば、夢に向かって進む気になります。
夢が無いとどっちの方向に進むべきか分かりません。
将来を身近に感じる
未来が身近に感じられないのは、しょうが有りません。
でも、身近に感じる様にすることは出来ます。
職業体験に行きましょう
大学のオープンキャンパスに参加しましょう
専門家の講演を聞きに行きましょう
あなたが一歩踏み出すだけで、あなた自身の意識を変えることも可能です。
習慣化
勉強量を増やす一番の見方は、習慣化です。
毎日決まったことを必ずやりましょう。
それが、英単語10個でも計算問題10分でも構いません。
まずは、一つのことを続けてください。
最低でも3週間続けないと習慣化出来ません。
一つのことが出来る様になってから少しずつ増やせばいいのです。
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