中高一貫校と言っても私立だけでなく公立校も有ります。
学費の面で格安になっていますので、受験倍率は非常に高くなっています。
同じ中高一貫ですが私立と都立でどう違うのか?
シグマの教室のそばには、都立小石川があります。
小石川の生徒さんから話も聞いていますので分かる範囲で比べてみます。
①進学実績
②授業内容
③学風
①進学実績
皆さん一番気になるところだと思います。
小石川を例に取り上げます。
2015年入試では、
東大9人
一橋2名
東工大2名
東京医科歯科1名
東京外大7名
国公立合計73名(内医学部6名)
早稲田63名
慶応38名
上智32名
私立医学部6名
という結果でした。
注目すべきは、東大合格者9名が全員現役だということです。
卒業生が150人前後と言う中での数字なので立派です。
去年までは、偏差値に進学実績がついてきていない様に感じられてきました。
今年の数字であれば、ようやく効果が出てきたと言えるのではないでしょうか?
ちなみに都立トップ校の日比谷は、東大合格者37名です。
注意;2016年度入試では小石川高校は東大合格者14人となっております。ちなみに日比谷は53名です。
②授業内容
私立の中高一貫校と同じで先取り学習です。
科目によっては、私立よりも早いものも有ります。
使っている教材も数学が体系数学、英語がバードランドと言う具合で私立中高一貫校とほぼ同じです。
これらの教材を早いペースでこなしていくので当然ながらついて行けない生徒さんも出てきていました。
定期テスト自体は、シグマの教室の生徒さんに見せてもらった限りでは標準よりもやや難しいぐらいでした。
このあたりは、試験問題作成者によって大きく変わってくるところなので何とも言えないところです。
中学の段階で英語や数学が分からなくなると苦労することが間違いないです。
そうなる前に復習をちゃんとやった方が良いです。
③学風
中高一貫になったとはいえかつての小石川の校風は残っています。
例えば、9月になると学園祭と体育祭が両方あるので勉強どころではなくなります。
これは良いのか悪いのか?
SSHにも指定されているので理系進学者は多いです。
2015年の国際物理オリンピック国際大会で銅賞を獲得した生徒さんも出ています。
かつての小石川高校は非常にのんびりした雰囲気で受験勉強をスタートさせるのが遅い人が多数いました。
そのせいか、浪人率が高くなっていました。
中高一貫になってからは、すこし意識が変わってきたように感じられます。
入試に特徴がある都立中高一貫校ですが、センター試験が廃止された後は面白いかもしれません。
と言うのは、国公立大学の2次試験で論文形式や思考力を聞く問題が増えてくることも予想されるからです。
作文が上手な生徒さんが多い都立中高一貫校
センター試験廃止後に一気に進学実績が伸びるかも知れません。(年々伸びています)