土曜日に振替で授業を入れていた生徒との会話で日本史の話が出ました。「予備校の日本史の体験授業を受けたけど、いまいち。自分でやるしかないか?」そうです、自分でやるしかないのです。私は、基本的に暗記系の科目は自分でやるべき物と考えています。予備校などで文系の受験パックなどを受講すると社会は必ず入っています。でも、授業を聞いてどれだけ実力が付くか?学習のきっかけやペースメーカーにはなると思いますがそれ以上は???個人指導シグマの生徒でも高3の受験期に入ると予備校の社会の授業を取る生徒が大半です。でも、受験が終わって聞いてみると「社会は、自分でやるしかない。反復でしょ。」という答えがよく返ってきます。そうです、暗記物は反復です。初めに教材をしっかり決めて、どんどん進めればいいのです。その際に、記憶の原理に沿って復習すれば効果的です。上記の生徒には、”日本史の実況中継”も貸し出していますので多分自分でやれるでしょう。マインドマップを使えばもっと楽に頭に入れられるのですが、本人がその気になってないので強制はしておりません。
復習のタイミングは、
①10分後
②1日後
③1週間後
④1ヶ月後
⑥半年後
です。これでSTM→LTMとなります。長期記憶になると、他の知識と結びつきやすくなりより理解が深まります。
注:STM(短期記憶)、LTM(長期記憶)
偶然、記憶術の本を手に入れました。作者は、スコット・ハグウッドというアメリカの人です。36歳の時に甲状腺ガンを発症。放射線治療の副作用で記憶力が低下することを知り、独学で記憶力アップの練習法を考案しました。そのときに参考にした本は、トニー・ブザンの”Use Your Perfect Memory”です。彼は、2001年から2004年に全米メモリーチャンピオンになっています。アメリカでは、ディスカバリー・チャンネルや教育テレビで紹介されたみたいですが日本では知名度がありませんね。
この本を選んだのは、記憶力が低下する恐怖と直面して記憶術を獲得しようとした彼の本気度が決め手でした。本の中には、7日間のトレーニングが具体的に載っています。今日から7日間、私はこれを試して見ようと思います。やってみて効果があったら教室で生徒に教えるつもりです。効果がなかったら、お蔵入りになります。私が出来ることならば生徒もきっと出来るでしょう。やり方を身に付けたあと学習にどう使うのか?すでに、いくつかアイデアはうかんでおります。単純暗記などのつまらない勉強で悩む生徒が少なくなれば幸いです。
p.s.作者のスコット・ハグウッドですが、TLI(公認マインドマップインストラクター)のセミナーで講師をしてくれたオーストラリア人のジェニファーの知り合いでした。世の中は、狭いですね。