個人指導シグマは、文京区白山と豊島区大塚にある学習塾です。20年以上”すべては一人のために”を理念としてやってきました。その理念を、今年2013年から変更しました。

”知性的な人を育てる”です。

理念そのものを変えたのは理由があってのことです。直接的な引き金は、英国「エコノミスト」誌による”2050年の世界”予想です。それによると、2050年に日本はもっとも悲惨な国家になると予測されています。2010年に全世界GDPの5.8%を占めた日本のGDPは、たったの1.9%になっており、平均年齢52.3歳という前代未聞の老人国家となっているというのです。GDPもアメリカや韓国の半分しかないとのことです。

エコノミスト誌の予想では、2050年には世界人口は90億人を超え、情報通信技術の発達で経済の結びつきが強まり、教育レベルは高まる。国家間の貧富の格差が減少し、人類の平均寿命は70歳まで延びる。宗教は原理主義の勢力が激減し、宗教をもたない人が増える。つまり、国家と宗教の陣営は淡泊になり、人びとの生活や考え方にますます差がなくなる。発展途上国は豊かになり、反対に先進国の生活水準は停滞あるいは後退する。このような世界を背景に、日本社会は「スーパー高齢時代」を迎え、労働人口は激減、扶養人口が大幅に増加する。歴史上、未来の日本と同じような社会は見当たらず、その時には日本の中位数年齢(全体人口年齢を自然順番で並べて中間位置になる年齢)は52.7歳となり、人類史上の最高齢社会になるということです。

エコノミストの予想ですが1962年に「日本が世界的な経済大国に成長する」と予測し、そしてそれは現実となりました。それだけに、今回の予想も聞き流すことはできません。

日本という国が戦後、資源も何もない中から成長したのは教育の力も見過ごせません。国民全体の基礎学力を上げることで経済成長の担い手を大量に供給しました。では、今後はどうすればいいのか?未来の社会人

工業の時代⇒・・・⇒情報の時代⇒知性の時代 と時代は変わってきています。”知性の時代”には、知性的な人が必要です。単なる知識や情報は、情報インフラが普及した状況では優位性を持ちません。知性的な・創造的な考え方ができる人が必要とされます。トニー・ブザン氏にも言われました「知性の時代には、知性的な人を育ててください。」と。幸い、私は教育にたずさわっています。自分に出来ることを考えました。すぐに、答えが出ました。「マインドマップを知ってもらうことです。」

マインドマップは、トニー・ブザン氏により当初は暗記やノート術のような学習目的で作成されました。その後、創造性などにも使えることが分かり世界的に普及しました。IBM,GM、ディズニーなど世界の一流企業で採用されています。個人指導シグマでは、学習目的に絞ってマインドマップを使います。暗記や作文などに大変効果があるのは分かっています。単純暗記で苦しんでいる生徒はかなり楽になると思います。生徒たちは、大学生や社会人になった時にマインドマップを思い出してくれればいいと思ます。学習用で使える用途は、マインドマップの力の10%から20%ぐらいです。社会に出てから使うとその効果にびっくりすると思います。まさしく、”脳のスイスアーミーナイフ”です。社会人になった生徒たちは、マインドマップを使って知性的な考え方を苦労せずに出来るはずです。それこそが、2050年問題に対して私に出来ることです。

以上のような理由により塾の理念を変更しました。

2050年に繁栄する日本をつくるために。