中小一貫校の進学実績と言うと上位層の結果が報道されるのはほとんどです。
しかしどの学校にも成績下位層がいるのは事実です。
では、中小一貫校の成績下位層の人たちはどういった進学先に?
成績上位だけでなく下位の生徒さん達の進学先も知っていれば、やらなければいけないという気持ち
になるかもしれません。
ちょっと調べてみました。
下位層の進学実績リサーチ
さて、実際に調べてみると合格者総数を公表している学校がほとんどでした。
これだとどれだけの人達がどこにいったかはちょっとわかりません。
そこで実際の進学先を公表している学校はないかと調べてみました。
いくつかありました。
注意:成績上位でも浪人している人もいます。その辺りは、分かりかねるので成績下位に含めています。
A女子高(下位40%位)首都圏模試偏差値65位
日本女子 法政 東京農工 東京女子 芝浦工業 多摩美術 杏林 工学院 順天堂 東京農業 日本 武蔵野美術 東京海洋 電気通信 麻布 国立音楽 国士舘 駒澤 昭和 昭和女子 成城 聖心女子 聖路加国際 東海 東京電機 東京薬科 東邦 明治学院 浪人
B男子校(下位50%)首都圏模試偏差値69位
浪人(半分ぐらい) 日大 東洋 大東文化 明治学院 芝浦工大 武蔵野美術 成城
C女子高(下位40%)首都圏模試偏差値56位
浪人10 岡山理科大 神奈川大学 駒沢女子 国学院 昭和女子 白百合 清泉女子 玉川 多摩美
千葉工大 東海 東京家政 東京工科 東京薬科 東邦 東洋 武蔵野 武蔵野美 動物看護
資料から分かること
男子校は、浪人が多いです。
上位校の場合は、最低でも早慶と考えている生徒さんが多いのでしょうがないところかと思われます。
女子校の場合は、現役志向が男子校よりも高いです。
そのために第一志望でなくとも進学することになります。
共学希望でも女子大に進学することもよくあります。(推薦枠がかなり有ります。)
女子大自体が人気が低下して合格しやすくなっています。
一般受験だと、そんなに上位の大学には進学していません。
美大への進学も有ります。
美大の場合は、実技の勉強が必要なので事前の準備が必要です。
理解してほしい事
上の調査結果からもわかるように、中高一貫校であっても成績下位にいる生徒さんの進学先は・・・
そんなに上の方には行けません
さすがに最上位レベルになると下位でも早稲田や慶應に合格します。(浪人)
そうでない学校の場合は、下位層はあまり名前の知れない学校に行くことも出てきてます。
ということは、中小一貫校に合格したということだけで満足していると大変だということです。
学校での成績は、少なくとも真ん中よりも上にいなければいけません。
学校にもよりますが、志望大学に進学できる位に入っていないといけません。
このままの成績でいると・・・
補習・追試
もし、あなたが平均以下の科目があったらどうなるか?
とても悪い場合には 、定期テストの後に 追試 になる場合があります。
追試の制度がある学校とそうじゃない学校はありますが、 追試 やってるところ 結構あります 。
追試の前に補修授業があって、その補習授業を 受けてから 追試 を受けることもあります。
テストが終わって 、他の生徒さんが遊んでるのに勉強しなければいけない のです。
屈辱ですね。
テストの前に勉強するかテストに後に勉強するか それだけの違いになります。
だったら、 テスト前に勉強して定期テストでちゃんとしっかりした点数を取って 赤点を免れた方がいいと思いませんか ?
その方が、テストの後はのんびりできます 。
テストが終わってから慌てて勉強するのは本末転倒です。
毎回 のテストでこんなことを繰り返している生徒さんいますね。
赤点で追試とか補習に引っかかるような人っていうのは やっぱり意識が欠けてるんだ と思います 。
自分の中で意識改革が無いと、これはなかなか 状況は変わらないです。
当教室でも 毎回補習に引っかかってる 生徒さんがいます。
そういう生徒さんは、何度言っても テスト前は勉強しません
自分がコントロールできないということは、”受験勉強 でできるのかな ?”っていうことになりますね 。
非常に心配です。
せめて 赤点 ・補習とかは免れるぐらいは、普段から勉強しないといけないです。
勉強して全然できないってことはないでしょう。
赤点とか取る人はやってないだけです。
勉強やればいいんです。
呼び出し
成績が悪いと、呼び出しっていうこともあります。
呼び出しは、定期テストが終わった後の自宅学習日に呼び出されたりします。
そういう学校の生徒さんでテストが良くない生徒さんは、その期間中 ビクビクしています。
他の生徒さんが 、自宅学習日にもかかわらず 遊んでる間、 その人は自宅に待機して電話かかってくるのをビクビクして待っています。
本当 精神的 良くないですね 。
そのことを味わえたくなかったら、 テスト前 や普段からちゃんと勉強すればいいのにって思いませんか ?
みんな思いますよね。
実行できないのは本人の問題です。
でも、周りにも悪い影響は及ぼしますから 何とかしてほしいものです。
でも、 なんとかならないのはこの人たちです
進級が出来ない
成績不振のまま進むと進級の問題が出ることもあります。
赤点が3つ以上とか 4つ以上あると進級できない。
そういう決まりになってる学校が多いです 。
そういった学校の場合は、本当に進級が怪しくなってから初めて勉強する人が多いです。
でも、そういった人たちは、 基礎学力が全然ないので、急に 頑張っても間に合わないってことも結構あります。
生徒さんたちは、そういった 現状が理解できていないので、”3学期 頑張ればなんとかなる”なんて甘いことを考える人もいます。
世の中そんなに甘くないので、そうはなかなかうまくいかないですね。
学校によっては 留年者を大量に出すところがあります。
その場合でも、救済措置を取ろうとすることが普通です。
でも、救済用の補講にも出ない人たちは 、追試 進級をかけた試験でも変なミスを連発してます。
点数が取れなくて実際に進級できなくなった人っての 何か見たことがあります。
そういった場合には 、学校にもよりますけど そのまま 留年する人ともう学校やめてしまう人に分かります。
早稲田や慶応の系列は、留年する人も結構います。
内部での大学進学率が 90%以上あるからです。
そうじゃない学校に関しては、 そのまま辞めてしまう人が多いです。
そのままやめて、通信制の学校 に籍を置きながら、 予備校行ったりとかそういう形になります 。
こうなると大学受験も大変です。
大学への推薦が取れない
大学付属高校の場合ですけども 、内申の順番で 希望学部を選べることが多いです。
そういった場合には、内申がないと希望学部に行けません。
場合によっては 、どこの学部にも行けないという人が出てくることもあります。
そうなると大学附属に行ってる意味が全くないですね 。
内部で 付属の大学に進学できなかったら、もうそれはもう 一般受験しかないです 。
一般受験になると 、圧倒的に不利です。
何故ならば、それまで受験勉強していないので 基礎学力が有りません。
そのために 受験勉強を慌ててやっても間に合わないです。
ねそうすると 浪人することになります 。
浪人しても、基礎学力がないので成績はそんなには伸びないです。
頑張って 何とか盛り返す人もいます。
けども 、それはそんなに多くはないです 。
今まで早稲田実業途中でやめて、 浪人して上智に行ったら 生徒さんがいました。
でも、そういった人は少数です 。
大体は、元の学校よりも下の大学に進学しています 。
大学附属じゃない場合は、また事情が変わってきます。
指定校推薦や公募の推薦は、内申の基準があるので難しいです。
そうなると、一般受験になります。
一般受験の場合でも
推薦での大学進学ではなく 、一般受験を考えてる方の場合はちょっと話が違います。
大学受験を一般試験を考えてる方で、成績不振な科目が入試で使わない科目の場合は、そんなに深刻になることはないです。
とりあえず、赤点とか進級に差し障りがない程度の成績は取っておきましょう。
受験勉強でその科目を やる必要はないので関係ないです。
しかし、一般受験に使う 科目の場合は、深刻な問題です。
学校のテストのレベルで平均で取ってないってことは、 基本的な理解ができてないってことです。
そうすると、受験勉強に推移した時も 非常な困難が生じます。
受験勉強を始める前に、 基本的なことの学習が必要になります 。
特に、 英語や数学などに関しては 基本的なことはわかってないと受験 レベルのことはほぼ 身につきません。
学校の定期テストでは、最低でも 平均点出来れば 成績上位を取っておきましょう。
大学受験を考えると、成績下位では話になりません。
希望大学に現役で進んだ生徒さんは 、学校の定期試験でもある程度上位の成績を取っていました。
高校2年生ぐらいまでで 平均点以下で、急に受験勉強始めて一気に伸びた生徒さん ももちろんいます。
でも、それは少数です。
さらに、本人の覚悟が違いました。
それまでの生活態度を一気に変えて、スマホの使用も自ら制限しました。
そういう感じで勉強モードに 急に変わったから学力が上がったのです。
でもそれができる人っていうのはそんなに多くないです。
いつまでも「スマホがないと死ぬ」とかわけのわからないことを言ってる人はいませんか?
そんな事では、成績は急に伸びません。
もしあなたが成績下位にいるならば
もし、あなたが成績下位に属しているならば急ぎましょう。
なるべく早く、成績を中ぐらいいやもっと上の方に上げましょう。
実際に中高一貫校の生徒さんを見てきた中で思うこと
それは、少なくとも高校1年生の段階で成績上位になっておかないと大学受験は苦労するということ。
名の知れた中高一貫校であれば、少なくとも早慶以上という気持ちがあります。
しかしながら、学力が比例していない場合はそれは絵に描いた餅となります。
そうするとどうなるか?
当然ですが、浪人することになります。
浪人しても、志望校に合格すればでいいのですが、必ず合格するというわけにはいきません。
中学校に入ってからずるずると成績が落ち続け高校1年生まで なると、今まで勉強してこなかった人達はいざ頑張ろうとしても頑張る気力がなかなか起きません。
そうなると、大学受験で第一希望に合格することは難しくなります。
そうなると、当然ながら浪人してしまうわけです。
基礎が出来ていないと、大学受験特に受験勉強を始めてから大変きつくなります。
中学生の生徒さんであれば、中学生のうちに上位2割~3割の間に入るように心がけましょう。
中学3年生や高校1年生の皆さんだと、あまり残された時間はありません。
大学受験までまだ時間があると思っているのではなく、高校1年生までに成績上位に位置していないと
いけないというそういう気持ちでいないと失敗します。
と言っても、成績下位に位置してるって事は、 日々の勉強が足りていないということです。
ずっと下位にいるということはそこのポジションに満足してしまっています 。
そんな状況から頑張って一気に這い上がろうと言うのはかなり難しいのではないでしょうか。
それよりも、少しずつ上に上がって行った方が楽ではないでしょうか?
あなたが今平均以下ならば、まずは平均よりも上を目指しましょう。
そこが、最初の目標になります。
もしも、成績が再開に近いならば、平均もすぐには難しいでしょう。
そんな人は、順位を30番上げるとか、実現可能な目標にしましょう。
とにかく成績が上昇傾向になればよいのです。
浪人すると
予備校代がかかる
浪人すると通常は、予備校に通います。
当然費用が掛かります。
交通費や飲食費も
親の負担がそれだけ増えてしまいます。
一つ下の学年と同級生になる
浪人なので下の学年と同学年になります。
周りが全然知らない人ばかりならば、気にならないかもしれません。
でも、同じ学校出身者がいると少し小恥ずかしいことも・・・
ちなみに、私の同級生で2浪以上の人は”長老”と最初から呼ばれていました。
精神的にきつい
浪人の時期は、ひたすら勉強です。
まるで出口のないトンネルに入っているような感覚に襲われます。
受験の時期が近付くにしたがって精神的なプレッシャーは高まります。
医学部志望の場合は、1浪では済まないこともよくあります。
いつ終わるかもわからない浪人生活が何年も続くと精神的にかなりきつくなります。
当然、医学部進学をあきらめる人も出てきます。
浪人しても第一希望校に合格できるとは限らない
浪人しても第一希望に合格できないことは、ままあります。
それでもチャレンジしたならば浪人も可です。
後でくよくよするならば、なるべく現役で大学に生きましょう。
中高一貫校に入ったんだけども、成績下位に位置している人たち
それでどうしていいのか分からないという方は個人指導シグマまでご連絡ください。
個人指導シグマは中高一貫専門の個人指導です。
オンライン授業も対応しておりますので遠方の方でも大丈夫です。