理科や社会の暗記系科目が苦手な人がいます。
「どうしても社会の年号が覚えられない。」
「試験になると覚えたはずのことが出てこない。」
「私、すぐ忘れるので暗記に向いてないのかも?」
知識偏重から思考力重視への転換が図られていますが、目の前のテストで結果を残すためには暗記をちゃんとしないとどうしようも有りません。
暗記の苦手な人が、効率的に暗記するにはどうすればいいのか?
暗記が苦手な人は多い
暗記が苦手な人って、実はかなりいます。
あなただけではないのです。
安心してください
みんなそうですから!
口に出さないだけで、暗記に苦手意識を持っている人は多いのです。
ちょっと安心しましたか??
でも、苦手のままで終わる人と、そうではなく何とかしようとする人がいます。
結果は、段違いです。
たとえ苦手でも、テストでは結果を残さないといけません。
では、どうやって?
どうすれば暗記がうまく出来るようになる?
暗記が苦手な人たちに話を聞くと、出来ない理由がずらずらと出てきます。
でも、よく聞くと苦手ではないことが分かります。
本当の問題は、学習量の少なさだったのです。
暗記が苦手だという生徒さんに”どの位勉強したのか”確認すると
「今回は頑張って一通りやったのにテストは全然ダメだった。」
「いつもよりやったはずなのに?おかしいな。」
「問題集も全部やったんだけど。」
簡単にまとめると試験範囲を1回はやったということです。
1回勉強しただけでできるようになるでしょうか?
記憶したつもりでも時間とともに忘れるのが人間の脳です。
忘れたことを何度か復習しないとちゃんと思える状態まで達しません。
難しい言葉で言うと、短期記憶を長期記憶に変換しないといけないのです。
もちろん完全に長期記憶に出来るわけでもありません。
でも、何度も反復して学習すると記憶が保持される期間が長くなっていきます。
とりあえずは試験の当日まで維持できるように学習すればいいのです。
反復とともに記銘(記憶を刻みつける事)の深度も大切です。
記憶の原理
記憶の過程は
記銘(おぼえること)
保持(保存)
想起(思い出すこと)
忘却(忘れる)
ということになっています。
記憶にはご存じのように、短期記憶と長期記憶が有ります。
短期の記憶を効率よく長期の記憶に変換出来れば、テストも恐れる必要も有りません。
では、どうすれば長期の記憶になるのか??
こんなやり方が有ります
反復が王道
暗記と言えば、何と言っても反復です。
反復の効果は、否定できません。
何と言っても一番効果が有ります。
でも、それだけでは有りません。
記憶術
記憶術と言うとなんだか怪しげです。
しかし、古代ギリシャから伝わる歴史あるやり方です。
古代ギリシャの詩人シモニデスやローマの政治家キケロが使ったことで知られているやり方が有ります。
それは、”座の方法”と呼ばれるものです。
シモニデスは、出席した宴会の最中に起こった地震で身元不明(岩などの下敷き)になった遺体を座っていた座席と結び付けて覚えていたため、全員の身元を明らかにしました。
ローマのキケロの時代の議会では、演説用のメモを議場に持ち込むことが出来ませんでした。
キケロは、議場のいろいろな場所に演説の内容をイメージにして配置していました。
これによって、何時間もの演説をキケロは可能としました。
言葉をイメージに変換して、自分の良く知っているルート(場所)上に配置していくことで短時間で忘れない記憶を作ります。
簡単なものは、やり方が分かればすぐにでも出来ます。
抽象的な言葉など画像に変換が難しいものに関しては、トレーニングが必要です。
ストーリーで覚える
イメージではなく、自分で話を作って覚えるやり方です。
覚えたい言葉を使って物語を作ります。
なるべく突拍子もない物の方が覚えます。
最初は、なかなか上手く作れませんが、慣れるとすぐに作れるようになります。
他にもいろいろなやり方が有ります。
興味がある人は、記憶術で検索してみてください。
ストーリーと画像を併用するとさらに効果的です。
記憶術を使うと数字の暗記などは簡単に出来る様になります。(事前の準備が必要です。)
覚えられないから点数が良くないのは、もったいないですね。
資格試験など考えても暗記が得意な方が有利です。
私は、記憶に関する本を400冊以上読み込みました。
自分で実際に試すこともしました。
ここには書かないような特殊な方法も指導出来ます。
興味がある方は、お気軽にお問合せください。