中学2年生と高校1年生が同じ教材?
そんなことがあるんです。
中高一貫校の中学2年生
現在、中高一貫の某M中学2年生の生徒さん教えています。
この学校はオリジナルの教科書を使っています。
驚くことにこの学校の数学の教科書は、昔からほとんど変わりがありません。
学校での数学の授業は、代数・幾何・数学演習に分かれています。
代数や幾何は普通の内容なのですが、数学演習は特色ある内容となっています。
中学2年生の秋は確率です。
授業は週に一回ですので、あまり進みません。
しかも、今年は前回の試験から4回の授業しかなかったそうです。
それなのにプリントで高校レベルの確率の問題を解いています。
中学生用の教材では全然足りませんので、高校生用サクシードという問題集を教室では使っています。
サクシードはさすがに中学生には難しいんですが、それでもなんとかはついてきています。
面白いことに、某国立高校Tの1年生もサクシードで同じ単元をやっています。
さすがに高校生の方が正解率は高いです。
でも、問題によっては中学生が出来て高校生ができなかったりするものもあります。
具体的な問題で言うと
”A の袋には黒玉5個と白玉4個、Bの袋には黒玉6個と白玉4個が入っている。 Aから2個 Bから3個玉を取り出すとき黒玉の個数を足して2個になる確率を求めよ”
といった問題です。
この国立高校の生徒さんも中学生の時には、高校生の内容の反復試行の確立なども学習していました。
2年ほど経つと中学で学んだことはほとんど忘れています。
このように、中学2年生と高校1年生が同じ内容の事をやってる中高一貫校ではよくあるんです。
関西の中高一貫校の生徒さんをオンラインで指導中です。10月初めの段階で一時関数をやっています。今まで見た中で一番早いペースかもしれません。(2023/10/20)
大学受験期になると
この調子で鍛えられた生徒さん高校生になったらどうなるんでしょうね?
中小一貫校の特徴で先取り学習がどんどん進んで行って、文系であれば高校1年生もしくは高校2生途中で数学の高校生の内容の学習が一通り終わります。
理系でも高校2年生の終わりまでで高校生までの範囲の学習が終わるわけです。
で、その後はどうするかと言うともうひたすら問題集ですね。
一方、公立の生徒さんは、筑波とか日比谷にしても文系だと高校2年生3学期になってやっと数学の勉強が終わります。
理系だと高3の1学期もしくは2学期になって数学や物理が終わります。
それが終わってそれから受験勉強だと実践問題を解く時間が少ないので入試問題のレベルまでもっていくのが大変です。
だから浪人する生徒さんが多くなるわけなのです。
皆さん予備校行ったり先取り専門の塾に行ったりする訳なんですけども、やはり厳しいです。
個人指導シグマの生徒さんはほとんど中小一貫校の生徒さんですので、そんな学校の速いペースに沿って学習しています。
学校で使ってる教材はそもそも受験勉強でを使ってること多いので、そんなに簡単に解けたりはしないですね。
自分で分からないところは参考書でちゃんと復習しながらやってかないといけないですけど、参考書を見ても分からないところが沢山あります。
そういったところはシグマの方で解説ような形でフォローをしております。
中高一貫校のペースについていくと受験はまある程度結果を出せるとそういうことになるはずです。
追記;上記のM中学2年生の生徒さんは、現役で国立東北大学に合格いたしました。(2023年度入試)
個人指導シグマは中高一貫&国立大学附属専門の個人指導
オンライン授業にも対応しているので、遠方の方も利用できます。
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