テスト前になると生徒さんの悲鳴がいろいろなところから聞こえてきます。
”英単語100個も覚えられない”
”漢字は覚えられるけど、歴史はどうしても頭に入らない”
”日本史は良いけど世界史のカタカナや何とか13世なんかどうやって覚えるの?”
”試験範囲が広すぎて無理・・・・・”
ああ、また始まったか!
試験の日程は、決まっているのでそれに合わせて計画的にやればいいだけなのに・・・
私は、以前(8年ほど前)記憶について集中的に調べていました。
400冊以上の本を読み、自分で実際に確認してみました。
その中で得られた知識の中で一般的なことを下に書きます。
特殊なものも知っていますが、それよりも基本を押さえておいた方が役に立つので!
暗記の基本
反復
人間は、忘れる動物です。
だからこそ、忘れることを前提で暗記作業を進めないといけません。
脳の中で記憶に大事な働きをしているのは、海馬です。
海馬で覚えておくべきこととそうでないものに仕分けられます。
大切なものと認識させるには、強度と頻度が影響します。
強い感動や恐怖を伴った出来事は、たった一度でも忘れられない記憶になります。
これは、海馬のそばにある感情の中枢である偏桃体の作用です。
しかし、普通の勉強でそんなに感情を揺さぶられることは有りません。
忍者であれば、痛みとともに記憶する技も有るとのことですが、お勧めできません。
普通の勉強で一番重視すべきなのは、反復です。
何度も入って来る情報は、海馬も重要な情報だと認識しやすくなるのです。
インプット
暗記するには、ちゃんとインプットしないといけません。
インプットが出来ていないと、アウトプットなど出来るはずも有りません。
”大体こんなもんでいいだろ・・”
ではなく、きっちり覚えることが大切です。
アウトプット
ちゃんと記憶しているかどうかを確認するには、アウトプットが欠かせません。
テスト形式が望ましいです。
自分の記憶力を確かめたい人は、結果を記録しましょう。
時間の経過と、記憶量の関係が分かってきます。
自分の能力が分かれば、対応も可能になりますね。
サイクル
ある程度学習法などを研究している人は、エビングハウスの忘却曲線というものを聞いたことが有るかもしれません。
忘却曲線によれば、初めての内容はちゃんと覚えても1日経つと30パーセント位しか覚えていないそうです。
そこで、最初の暗記から24時間以内にもう一度覚えなおします。
しかし、個人差も有りますが時間の経過とともにだんだんと忘れていきます。
そこで2回目の暗記から、1週間以内に3回目の暗記です。
さらにそれから、1か月以内に4回目の暗記です。
最後に、3か月後に5回目の暗記を!
このぐらいまでやっておけば、テスト前に仕上げるだけで点数が取れるようになります。
なぜ覚えられないか
やらない
覚えられない一番の理由は、やらないことです。
今回の学年末試験でも、やらない事例が出てきました。
”歴史は、やらなくても大丈夫なの?”
”ノートをまとめて試験前にやれば大丈夫”
”ふーん?”
”だめだ、頭に入らない。どうしよう・・・”(試験3日前になって)
”大丈夫だと言ってたじゃないの・・・・”
”だまされた・・・・・・・・・・”
とりかかりが遅い
とにかく、試験勉強を始めるのが遅い。
早く始めれば、修正も可能です。
試験前に一気にやろうとするから無理が出ます。
定期試験の日程は決まっているので、対応しやすいはずです。
試験範囲もそんなに広くありません。
定期試験位の分量の暗記が出来なければ受験など夢また夢
暗記問題を落としているようならば、今まで自分でやっていた試験勉強を始める時期を早めましょう。
反復が足りない
さらっと、一度やっただけで勉強した気になっている人がいます。
テストで惨敗するのに同じことを繰り返しています。
忘却曲線に基ずく復習サイクルと実施しましょう。
それで、覚えられない筈など有りません。
暗記問題が取れるようになると
暗記系の問題がちゃんと取れる様になると、成績が安定してきます。
それまでなかなか平均点に達しなかった人でも平均点を軽く超えることが出来る様になります。
ステージが1・2段階上がり見えるものが変わります。
点数が取りやすい物から取っていくのが試験対策の基本です
暗記から逃げていても結果は変わりません。
逃げ切れないのなら、真正面から向かい合いましょう。
やり方次第で、なんとでもなります。
暗記のおとも
暗記も色々やり方が有ります。
一長一短ですが、自分がそれを使って覚えられるならば問題ありません。
暗記のおともとしてよく使われるのは
赤シート
単語帳
暗記アプリ
音声データ
マインドマップ
個人指導シグマは、中高一貫&国立大学付属専門の個人指導
オンライン授業にも対応しているので遠方の方でも利用できます。
暗記でお悩みの方は、お気軽にお問合せください。